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2007年5月号 ガンに鍼は効きますか?

Q:ガンに鍼は効きますか?

A:効きます。

ガン細胞を攻撃する西洋医学的な治療法(手術・化学療法・放射線)も必要ですが、自分自身が持つ免疫力、抵抗力、基本的な体力など、ガン細胞と闘うパワーを引き出すことが重要です。

中国医学の治療(鍼灸治療や漢方薬)は、自分自身がもつ体の自然治癒力を高め、病気に対する抵抗力、即ち免疫力を向上させることができます。免疫の主役を務める白血球にはガン細胞やウイルスを撃退するT細胞、B細胞、NK細胞などがあり、この白血球を増加させる治療効果こそ鍼灸や漢方薬がもつ特色です。

ガンに鍼白血球が増えれば、自身の治癒力で病気を撃退でき、改善もされますし、さ らに病気になりにくくもなります。アメリカでは、エイズなどT細胞が弱体化する免疫不全疾患に中国医学が取り入れられている事からも、鍼灸治療や漢方薬 は、免疫力向上に有効な治療手段であることがわかります。さらに、化学療法による副作用の軽減や、再発しないための体調管理、QOL(生活の質)の維持・向上、心理的なケアなどにも中国医学は効き目があり、重要な位置を占めています。

1997年、米国衛生研究所(NIH)の専門家委員会の報告には、「鍼治療が、手術後の痛みや抗ガン剤投与に伴う吐き気治療に効果がある」とあります。西洋医学の治療に行き詰まったときは、鍼治療を試みられては、如何?

投稿者:tcm-editor

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